| 【Vol.06】 文・作例:澤村 徹 |
| Kern Switar 13mmF0.9 【ケルン・スイーター】 |
| ミニチュア感覚がたまらない 大口径Dマウントレンズの快楽 |
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| カッコ良さ | ★★★★★ | PENTAX Qの小さなボディにバランス良くレンズとボトムグリップが、ちょこんと着けられ愛らしさが倍増。白くフラットな印象のボディに、グリップとストラップの赤が、差し色となって映える。 |
| 実用性 | ★★★★ | |
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| レンズ=Kern Switar 13mmF0.9 ボディ=PENTAX Q マウントアダプター=muk select PENTAX Q 用Dマウントアダプタ |
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| ペンタックスQはオトナが本気になれるミニチュアカメラだ。コンパクトデジタルカメラよりも小さいのに、れっきとしたレンズ交換式。しかも操作フィーリングがよく練られており、男性の指でも誤操作がきわめて少ない。カメラを知り尽くしたペンタックスの製品だけあって、ミニチュアサイズでも本格仕様のカメラである。 そんなペンタックスQにぴったりのオールドレンズがある。それがDマウントレンズだ。Dマウントは8mmフィルムムービーカメラのユニバーサルマウントで、スイター、アンジェニュー、シネニッコールなど古今東西の銘レンズがそろっている。 注目すべきはその鏡胴サイズだ。Cマウントレンズ(16mmフィルムムービーカメラのレンズ)も相当小さいが、それよりもさらにひとまわり小さい。特にF1.9クラスの標準レンズ(焦点距離12.5mm前後のレンズ)に至っては、まさに親指サイズというコンパクトぶりだ。ミニマムボディのペンタックスQに装着すると、あつらえたかのような抜群のボディバランスである。 今回はDマウントレンズきっての大口径タイプ、スイター13mmF0.9を選んでみた。パイヤール社の8mmムービーカメラ「BOLEX」向けに1959年に製造されたレンズだ。数あるDマウントレンズの中でもひときわ明るく、ボケ量を稼ぎづらいペンタックスQでも、開放近辺では大きなボケ味が楽しめる。高性能レンズとして登場した製品だけあって、精巧かつ緻密なつくりで、ペンタックスQに付けた姿はさながらクラシックカメラのようだ。ただし、忘れないでほしい。このセットアップは正真正銘手のひらサイズだ。ディテールに行き渡った緻密さが、ガジェット好きの心を揺さぶることだろう。 ドレスアップ面はこのミニチュア感覚を重視して、ショート&スリムをテーマにしてみた。まずボトムグリップはルミエールのショートタイプ「ボトムグリップ・クルツ」をチョイス。一般的なボトムグリップの半分程度のサイズで、ペンタックスQにバランスよく装着できる。ここではストラップのラッピングコードに合わせて赤を選んでみたが、黒と青のカラーバリエーションも選択可能だ。 ストラップはGordy's camera strapsのNeck Strap Horizontal Lug-Mountを選んでみた。一見するとオーソドックスなスリムストラップだが、実は極厚レザーを裁断したワイルドな作りだ。見た目とは裏腹に耐重性にすぐれ、ウェイトのある中判カメラにも対応する。レザーとラッピングコードのカラー、ストラップの全長はカスタムオーダーが可能だ。 |
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| ルミエールのボトムグリップ・クルツは、エンド部にCマウント規格のねじ切りがある。Cマウントレンズやエクステンションチューブを付け、グリップの長さが延長可能だ。 | スイターの被写界深度目盛はビジフォーカスと呼ばれ、深度が深くなるにつれてオレンジのドットが増えていく。muk selectのDマウントアダプターはオーバーインフ気味で使いやすい。 |
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| 作例は葛西臨海公園でスナップしたカットである。11月とは思えぬ暖かな陽気で、午前中からさんさんと日が降り注ぐ。大口径レンズを開放近辺で使うには、少々酷な条件だ。幸い、ペンタックスQはオールドレンズ装着時に1/8000秒でシャッターが切れる。さすがに開放F0.9では露出オーバーになるケースが多かったが、F1.0〜F1.4あたりで撮影でき、開放近辺のリッチなボケ味が堪能できた。ただし、オールドレンズを装着したペンタックスQは、電子シャッターで撮影することになる。電子シャッターはイメージセンサーから1ラインずつ像を読み出すため、このタイムラグのせいで高速シャッターでも手ぶれが発生しやすい。高速シャッターだからといって油断せず、ていねいな撮影を心がけよう。 スイター13mmF0.9の描写を見ていくと、開放近辺はフレアやにじみが発生しやすいが、F2を境に描写が落ち着いてくる。Dマウントレンズはシャープネスが甘いレンズが多いものの、さすがはスイターだけあって中心部のシャープな描き方が見事だ。また、開放近辺ではぐるぐるボケが発生しやすい。この独特なボケ味をいかし、メインの被写体を絵画的に引き立てるとおもしろいだろう。 |
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| 巷を席巻してやまないコンパクト一眼(ミラーレス一眼、マイクロ系)カメラ。純正のレンズを使うことがイチバンいいとは分かっていても、オールドレンズ、銘玉をはじめ古今東西ありとあらゆるレンズを装着し、使い倒したくってやまない集団がいる。そう、それがミラーレス倶楽部、通称「ミラレス倶」なのだ。夜な夜な集っては酒を酌み交わしつつ、レンズを取っ替え引っ替えしては“悦”に入る……、そんなメンバーには、庶民文化研究家、写真家として知られる三遊亭あほまろ氏、寫眞機と酒と自転車を偏愛する編集&ライターの山﨑真由子氏、そして、なぎら健壱氏……と増殖中! 三遊亭あほまろ氏のサイト:http://www.edo.net/ |

2011年12月07日
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